院長コラム

2019年09月

骨粗しょう症の危険因子

現在日本には約1300万人の骨粗しょう症患者が存在すると推測されています。

骨粗しょう症の危険因子には、様々なものがあり、予防や改善ができるものとそうでないものがあります。予防改善ができるものとしては、①偏食や不規則な食生活②カルシウム摂取不足③やせすぎ④無理なダイエット⑤運動不足⑥日照不足⑦喫煙⑧アルコールの多飲⑨コーヒー、紅茶の多飲などがあります。一方、予防や改善ができないものとしては、①女性であること②加齢③遅い初潮④早期閉経(45歳未満)⑤家族歴(遺伝性)⑥卵巣切除の手術後⑦ステロイド剤の長期服用などがあります。

すなわち、骨粗しょう症でできる予防改善策は、たんぱく質やカルシウムなど骨に必要な栄養素を十分に摂取すること、骨に負荷をかける運動を行うこと、日光に当たること、禁煙、アルコールやコーヒー、紅茶を飲みすぎないことなどです。ただし、親が大腿骨近位部骨折の既往のある方やご自身の骨折の既往のある方、骨粗しょう症になりやすい体質や疾患(関節リウマチや糖尿病、慢性腎臓病、内分泌疾患)の方は、骨粗しょう症の薬物治療が必要になることが多いため、病院を受診し骨密度検査をされることをお勧めします。

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