院長コラム

2025年09月

朝の手のこわばりについて

朝の手のこわばりとは、起床時に手指が動きにくい、突っ張る症状のことをいいます。しばらく時間がたてば良くなったり、動かしていると楽になるという特徴があります。この症状は、寝ている間は手や関節をあまり動かさないため血流が悪くなり、関節やその周囲に炎症やむくみが生じることで引き起こされると考えられ、手のこわばりの原因となる疾患としては、手指の狭窄性腱鞘炎(ばね指)、変形性関節症、手根管症候群、関節リウマチなどが考えられます。また、更年期障害などのホルモンの減少により生じることもあります。

朝の手のこわばりの予防は、ゆっくり入浴し、手を冷やさないようにしたり軽いストレッチをしたりすることです。それでも症状が続く場合は、狭窄性腱鞘炎、変形性関節症、手根管症候群、関節リウマチなどの病気の可能性があり、放置すると手指の動きが悪くなり関節の変形が進んだり、手の感覚が鈍くなったりして日常生活に支障を来す状態になり、時間がたち過ぎると治らなくなる可能性もあります。

朝の手のこわばりが1週間以上続いたり、手の痛みや腫れ、しびれを伴っている場合は、早めに手の治療を行っている病院への受診をお勧めします。

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