院長コラム
2026年01月
健康寿命と手指機能について
高齢になると歩行や立ち上がりなどの下肢機能が低下し、これが要介護化の一因となることが知られています。一方で、このような大きな動作を伴わない、手や指を使った細かな動作も加齢とともに低下することが分かっています。手指機能は、指や手先を使って物をつかむ、道具を使うなどの細かな動作に必要であり、この機能が低下すると、料理や食事、衣服の着脱、歯磨きといった日常生活の動作に支障を来たすため、将来的には介護が必要になる可能性が出てきます。筑波大学による65歳以上の高齢者約千人を対象にした最長14年間にわたる追跡調査では、健康寿命の延伸には、これまで注目されてきた下肢機能だけでなく、細かな日常生活動作に必要な手指機能を一定水準以上に保つことも重要であることがわかりました。
手に痛みや痺れ、使いにくさがある場合は、早めに手の治療を行っている病院への受診をお勧めします。